カリキュラムと教員紹介

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専任教員紹介

准教授
佐藤 量介 Ryosuke SATO
メール:  
担当科目: 国際法特殊研究
専門紹介
国際法、国際組織法
自己紹介
研究内容
全般的には、国際社会における軍事力・暴力の規制の問題に関心がある。これまでのところ、国連の集団安全保障制度、特に憲章第7章に基づき行動する安全保障理事会による「許可」に係る法的問題について研究を進めてきている。最近では、国連憲章を中心とした国際組織法の理論的研究にも取り組んでいるところである。
学歴
1998年3月 明治大学政治経済学部政治学科卒業
2002年12月 ブラッドフォード大学大学院平和研究科修士課程修了(MA in Conflict Resolution)
2008年3月 一橋大学大学院法学研究科修士課程修了(修士(法学))
2013年3月 一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了(博士(法学))
職歴
2013年4月~2014年3月 一橋大学大学院法学研究科 ジュニアフェロー(特任講師)
2017年4月~2018年3月 日本大学国際関係学部 助教
2018年4月~2020年3月 成城大学法学部 専任講師
2020年4月 成城大学法学部 准教授 (現職)
主な業績

<単行本、著書、共著等>

  • 『“Chapter 3 - Functions of Security Council subsidiary organs in the UN financial sanctions regimes: from the perspective of the law of international organizations” in Sachiko Yoshimura (ed), United Nations Financial Sanctions』(共著)Routledge, pp. 34-51.(2020年11月)
  • 『安全保障の位相角』(共著)(川名晋史・佐藤史郎編、法律文化社)佐藤担当「第5章 日本の安全保障政策における国連の集団安全保障制度の位置づけ―国連軍・多国籍軍への参加問題を手がかりに」(2018年12月)
  • 『国連の金融制裁―法と実務』(共著)(吉村祥子編著、東信堂)佐藤担当「第3章 国連金融制裁における安保理補助機関の機能―国際組織法の視点から」(2018年8月)

<論文、判例評釈、紀要、雑誌記事等>

  • 「国連安全保障理事会による「許可」の法的位置づけ再考 ――法の不適用と例外、そして憲章変遷に着目して 」『国際法研究』12号53-83ページ(2023年3月)
  • 「Principal-Agent Theory and the Law of International Organizations: A Methodological Perspective」『Seijo Law Review(成城法学)』89号157-197ページ(2022年3月)
  • 「国連集団安全保障制度の機能不全に対する代替実行と国連憲章の規範的影響との関係性に関する分析――「許可」実行の認識・分析枠組の精緻化に向けて――」『成城法学』88号1-105ページ(2020年12月)
  • 「国連憲章の事実上の変容に関する予備的考察 ――脱植民地化における自決の法的権利化と国連総会の権限拡大を素材として――」『成城法学』86号121-256ページ(2020年1月)
  • 「多国籍軍に対する国連安全保障理事会による統制可能性の検討―その内在的な分権性に着目して―」『変動する社会と法・政治・文化』(成城大学法学会編、信山社)145-204ページ(2019年3月)
  • 「『組織法としての解釈理論』に関する一考察」『一橋法学』第17巻第3号691-707ページ(2018年11月)
  • 「国連安全保障理事会による「許可」をめぐる理論状況(2・完)―権限委任アプローチと違法性阻却アプローチの批判的検討―」『一橋法学』15巻1号335-373ページ(2016年3月)
  • 「国連安全保障理事会による「許可」をめぐる理論状況(1)―権限委任アプローチと違法性阻却アプローチの批判的検討―」『一橋大学』14巻3号217-235ページ(2015年11月)
  • 「国連憲章第7章の措置によるグローバル・ジャスティス実現の道程 ―いわゆる「許可(authorization)」の実行を中心に―」『世界法年報』34号82-110ページ(2015年3月)
  • 「国連安全保障理事会による「許可」の法的位置づけの分析枠組に関する一考察 ―垂直性と水平性の交錯を手掛りに―」『一橋法学』13巻1号145-205ページ(2014年3月)
  • 「個別国家間における多国籍軍設置・実施合意の法的問題 :「委任関係的合意」モデルによる検討」『一橋法学』第7巻3号943-1012ページ(2008年11月)

<その他付記事項(著作以外の業績、記載基準等)>

学会活動
国際法学会、世界法学会、日本国際連合学会
その他

法学研究科カリキュラム

  • 授業科目
  • 研究指導

課程の修了の認定に関する方針
(ディプロマ・ポリシー)

1.博士課程前期:修士(法学)

所定の期間在学して所定の単位を修得し、修士論文の審査および最終試験に合格することにより、次の条件を満たしたものと判断し、博士課程前期の課程を修了したことを認めます。

  1. 問題を発見し、発見した問題を探究するために必要な専門知識を身につけていること。
  2. 資料収集能力、コミュニケーション能力およびプレゼンテーション能力を有していること。
  3. 形式(論文構成)および内容(論理性および文献網羅性)の点において十分である修士論文を作成する能力を有していること。

2.博士課程後期:博士(法学)

所定の期間在学して所定の単位を修得し、博士論文の審査および最終試験に合格することにより、次の条件を満たしたものと判断し、博士課程後期の課程を修了したことを認めます。

  1. 自立した研究者として活動するために十分な専門知識を修得していること。
  2. 専門分野において重要でありしかも未解決である研究課題を発見し、その課題に取り組む研究を通じて、共通知としての学問の水準を高からしめる能力を有していること。
  3. 学会発表および学術誌に論文を発表することを通じて学問の発展に寄与する能力を有していること。

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カリキュラムマップは、「課程の修了の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)」及び「教育課程編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)」と各授業科目との対応を明示することで、修了までに身につけるべき各能力とそれぞれの授業科目が果たす役割との関連を示すものです。

教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)

課程の修了の認定に関する方針に示した能力を具体的に身につけることができるようにカリキュラムを編成・実施します。

1.博士課程前期

指導教授を定め、その指導の下で修士論文を作成します。そのための基礎となる科目を基礎法学、公法学、私法学、刑事法学、政治学の領域に配置し、所定の単位を修得するものとします。

  1. 学生それぞれの専攻分野と隣接分野に関して、前期課程における問題の発見・探究に必要な専門知識を体系的に修得するために必要な科目を、上記分野の研究科目として提供します。
  2. 資料収集、コミュニケーション、論文作成、プレゼンテーションにかかる能力を修得し、それらを課程の目標である修士論文の完成にむけて統合することができるようするために、指導教員が担当する前期課程における研究指導科目を提供します。
  3. 完成した修士論文の形で研究成果の発表・発信する能力を修得できるように、研究科横断的な中間発表会を設定し、発表の練習機会を確保します。

2.博士課程後期

指導教授を定め、その指導の下で博士論文を作成します。そのための基礎となる科目を基礎法学、公法学、私法学、刑事法学、政治学の領域に配置し、所定の単位を修得するものとします。

  1. 学生それぞれの専攻分野に関して、学生が後期課程にふさわしい高度な専門知識を修得し、そのうえで、それぞれの学問分野の最先端において重要でありしかも未解決な研究課題を発見することができるように、上記各分野について特殊研究科目を配置・提供します。
  2. 発見した重要かつ未解決な研究課題について、学生が博士論文を作成する能力を獲得できるようにするために、指導教員による徹底した個人指導を行う科目として、後期課程における研究指導科目を配置・提供します。
  3. 博士論文作成の過程で得た知見や博士論文の内容を、学生が研究発表等の形で適切に発信する能力を獲得できるように、研究指導科目での発表練習機会を確保するだけではなく、論文中間報告会を設定し、研究指導教員以外の教員や他の院生からも助言が得られる体制を調えます。

入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)

本研究科は、その教育の基本理念のもと、次のような学生を求めています。

1.博士課程前期

  1. 前期課程での学修に必要な基礎学力を持つ者。
  2. 専攻分野に関する専門知識を備えている者。
  3. 専攻分野に対して深い関心と興味を抱き、明確な問題意識と研究計画をもって研究に取り組む意欲を有する者。
一般入試 社会人入試 外国人入試 学内推薦入試
筆記試験 面接・口述試験 筆記試験 面接・口述試験 筆記試験 面接・口述試験
(1)
(2)
(3)

(備考)◎:特に対応している。○:対応している。

2.博士課程後期

  1. 専攻する分野において、将来、専門研究者となりうる素質・能力を持つ者。
  2. 専攻分野に関する高度な専門知識を備えている者。
  3. 独創的な研究を行う旺盛な意欲を有する者。
一般入試 社会人入試 外国人入試
筆記試験 面接・口述試験 面接・口述試験 筆記試験 面接・口述試験
(1)
(2)
(3)

(備考)◎:特に対応している。○:対応している。